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彫り


シルバーウィークもいつものことながら、家族揃うことが無い我が家。
たった一日だけの家族が揃う日に、来月から平成の大修理に入る姫路城をしばらく見れなくなる前に観に行くか、県内でやっている『円空、木喰展』を観に行くかで悩んでいた所に、双子が部活の配布物を持って帰って来た。
...何っ! その日に隣の中学との合同練習だと!?  

「休め!」
 「え〜っ!!」 
「その日しか無いんじゃけぇ、休め!」
 「・・・父さん...それ却下」
「なっ!...」
 「母さんと二人で、デートしてき?」
「んぐ...」

結局、その日は山の神と二人で映画を観に行くことにして、次の山の神の夜勤明けの日に家族で『円空、木喰展』を観に行くことに決まりました。

さて、観に行った『円空、木喰展』ですが、3,400年前の仏像、神像なのにノミ跡が生々しい程しっかり残り、大胆な陰影の荒々しい彫りと、自然の木そのままの素朴な姿にすっかり魅せられてしまいました。
京都、奈良などの神社仏閣の仏像、神像も素晴らしいのですが、どの像を見ても見惚れはしても作者がノミでうがつ姿が見えないのです。創った側としてみれば、そんなとこ見ようとするより『ありがたがれ!』ってとこでしょうけどw

荒々しい程にノミ跡が残る『円空彫り』、軟らかくしかし、しっかりとノミを入れている『木喰彫り』。
単純な私は、そのノミ跡を見ていると、旅先の土地土地で割った丸太をあぐらの中に据えてノミでうがつ姿が見えてくるようで、思わず仏像のノミ跡を触ってしまいそう。
信心深くない私には、その人の思いを身近に感じるものの方がありがたく思えるのでした。

date : 2009/09/27
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